障がい者雇用事例ー
企業内カフェ

障がい者雇用事例ー
企業内カフェ

障がい者雇用導入事例として、株式会社マーベラス様にお話を伺いました。

社内カフェとして気軽に利用できる限られたスペースを有効活用しています

株式会社マーベラス様

▶️インタビュー時期:2024年6月

【企業情報】
業種: 多彩なエンターテイメントコンテンツを「あらゆる事業領域」において「様々なデバイス」向けに展開する、 総合エンターテイメント企業
従業員規模:671名(連結、2024年3月31日現在)
公式サイト https://www.marv.jp/
企業情報サイト https://corp.marv.jp/

#導入事例 #障害者雇用 #障害者雇用事例 #CoCO-Fit

障がい者雇用の社内カフェ
導入効果について

検討開始当時の障がい者雇用の状況、背景、社内カフェを導入したきっかけを教えてください。

当社では、障がい者雇用の場は屋内農園が主でしたが、2023年1月頃、新たな雇用の場を検討しようとの話になりました。IT企業の多くで導入され社内ニーズもあったマッサージルームの開設を行ってはどうかと社内で話があがった際、別の選択肢として社内カフェのニーズもあるのではないかと人事部から提案を行い、この2つを2023年度に取り組むことにしました。

社内カフェの導入に伴い懸念されたこと。また導入後はどうでしたか?

カフェ開設にあたり一番の懸念点は、水回りを有する食堂や広いスペースがなかったことです。2023年6月頃から、11月の開設に向けてJBSFさんと以下の調整を開始しました。

①【水回りについて】
社内提供であれば食品衛生法上の水回りスペースがなくても提供できるといったアドバイスをいただいたこと、スペースについては、エントランスホールの一部に設置可能なカフェカウンターを提案していただいたことで、すぐに解決しました。

②【人材確保とトレーニングについて】
JBSFさんから候補者を推薦いただき、8月から面接を行いました。
採用したメンバーに、JBSFさんが運営する「かいとCafe」で10月から実地研修を行っていただき、店長さんの派遣も受けて、11月に開設できました。
店長さんには、それぞれ障がい特性を持つスタッフに対する定着面談や支援機関との連携といったケア業務と、カフェの立ち上げ運営という当社にノウハウがない業務に対応いただけたことで、社内の人員リソースを大きく割くことなく安定運営しています。

③【1日の提供杯数について(コーヒーなど)】
実際の提供量が最後の課題になりました。その大きな要素は提供するドリンクの価格にあると考え、低価格で提供する判断とし、さらに売上は寄付することにしました。現在は当初の想定を大きく上回る状況になっています。

④【店舗運営と資材調達について】
気温や天気など季節変動によりニーズが日々変わる中で、牛乳や氷、コーヒー豆等の資材の調達をJBSFさんにお任せすることで臨機応変に行っていただけることや、店長さんのお休みの際などにサポートいただけるのもありがたい点です。

店舗運営で工夫していることなどを教えてください。

店舗運営でわからない点はJBSFさんからアドバイスをいただいています。特にカフェの営業時間は、当初は約3.5時間で開始し、約4時間、そして現在は約5時間と段階的に長くしてきています。
社内のニーズを把握しながらも、メンバーにも無理のない形で進めてきています。
また、季節メニューとして限定メニューの開発をお願いした際も、「かいとCafe」での施策やノウハウをもとにご提案いただけており、社員にも好評です。

社内カフェを立ち上げたことでどんな効果が出ましたか?

営業時間の延長もありますが、確実に1日の売上が伸びていること自体がカフェの存在価値を示しているものと思いますし、実際、社内にカフェができてよかったという声は聞いています。福利厚生施設の充実は、社員のモチベーションや採用面にも良い影響があると期待していますし、企業の社会的責任の面においても、障がい者雇用と寄付による社会貢献という両面を持つ施策になっています。

障がい者雇用を行う上で工夫していることを教えてください。

障がい者の方の特性によるものは当然配慮しますが、その部分を除くと、健常者と変わらないものと考えています。だからカフェに関しては、衛生面での安心・安全を前提に杯数の増加とコストの減少が目標と考えています。カフェメンバーが創意工夫を行い協力して取り組んでもらいたいです。
障がい者の方々の雇用の場は、当社でも様々な形があるようになりました。仕事を通じて、障がい者の方のやりがいを感じられるような環境を考えていく必要があると思います。

JBSFに期待していることを教えてください。

店舗運営に関して、いいアイディアがあれば、今後も情報提供をしていただきたいです。
また、資材はJBSFさんから調達しており、ある程度オープンでフェアな取引条件が出来ていると考えています。このような社内カフェ開設の動きが広がり、JSBFさんの資材調達がより安定すると当社にもさらにメリットがあるものと思います。

社内カフェ導入インタビュー


JBSF
JBSF

マーベラスを文字って、マベカフェと命名されましたね。カフェ営業中は、社員の方はどのように利用されていますか?

marv

カフェに滞在できるスペースがあまりないので、利用者はカフェに留まらず自席に戻っていくことが多いです。 利用する時間帯にも波があり、営業開始後、昼休憩終了前等に利用する方が多いです。

JBSF
JBSF

弊社からのカフェ導入はスムーズに行われましたか?

marv

はい。今回は障がい者雇用導入でJBSFさんから企業内カフェを提案いただき、設置場所の選定・設置工事、カフェ運営に必要な機材の選定搬入だけでなく、JBSFさんが運営する就労継続支援B型事業所「かいとCafe」で実施研修を受け即戦力となる障がい者人材の紹介を受けました。さらにスタッフの皆さんを取りまとめてくださる店長人材の派遣までをワンストップでお願いすることができました。本当にスムーズに開店まで完遂できました。

JBSF
JBSF

ありがとうございます。バリスタに特化した障がい者育成からカフェの設置工事運営まで一貫して導入できることが当社の強みです。カフェ導入後は、社員の皆さんに必要な憩いの場になっていますか?

marv

はい。終日PCに向かって業務を行う社員も多いので、良いリフレッシュの機会になっていると思います。

JBSF
JBSF

カフェの売上は社会貢献として寄付に回されているのですね。

marv

最終的にそう判断しました。障がい者雇用を有効活用したカフェをオープンすることが決まった段階で「売上をどうするか」という議論を行い、【機動的に寄付先を選んで寄付しよう】という話になりました。2024年1月に能登半島地震がありましたので、今はそちらの方に寄付をさせていただいています。

JBSF
JBSF

今は何時まで営業されているのですか?
スタッフの皆さんの勤務時間はどんな感じでしょう。

marv

カフェの営業時間は朝9時40分から14時30分まで、スタッフの皆さんの勤務時間は9時半から15時です。ですから、まだ時間を延ばす余地はあります。

JBSF
JBSF

勤務時間の長さについて、どのように工夫されていますか?

marv

昨年11月からスタートして3カ月おきに約30分ずつ増やし、この4月から今の時間にしています。次はこうするよ、とあらかじめお伝えしながら進めてきました。

JBSF
JBSF

段階を踏んで、ゆっくりと前に進まれているんですね。

marv

そうですね。スタッフの皆さんの状況を把握しながらですので、無理なくやってこれたのかなと思っています。

JBSF
JBSF

カフェ導入は、SDGsの活動としてアピールポイントにされていますね。

marv

はい、カフェ導入、そして、今、立ち上げているマッサージルーム導入により、障がい者の方の新たな職場を創り、採用が増えることは、「SDGs」持続可能な開発目標のいくつかに資するものと考えています。また、昨今、社員の働きがいや働く環境の整備が重視される中で、福利厚生の一つとして社員の心身リフレッシュの場となればよいと思います。

JBSF
JBSF

カフェ営業に際し、社員の皆さんからの反響はいかがですか?
豆のクオリティや資材の調達など、運営に関するお困りごと等はございませんか?

marv

おかげさまで好評です。商品のクオリティーに関しても、当初より問題なく運営できています。コーヒー豆の品質選定、バリスタマシンについてもJBSFさんにお墨付きのものをセッティングしていただいたので、重ね重ね不安なく運営しています。

JBSF
JBSF

それはなによりです。
カフェのコーヒー価格は低価格に設定されているのですね?

marv

ホットコーヒー、アイスコーヒーは、コンビニのものを大きく下回る価格で提供しています。

JBSF
JBSF

社員の皆さんに喜ばれますね。何か次の課題はありますか?

marv

今後の課題はメニューを増やしていくことです。コーヒーが苦手な人だと、なかなか今のメニューだとカバーできないところがありますので、現在はその試みを検討中です。

JBSF
JBSF

別商品の提供を考えられているのですね。

marv

コストロスがない形が望ましいです。バリスタマシンを導入しているので、まずはコーヒーのバリエーションで何かできないか考えています。 現在、店長さん1名と障がい者のメンバー合計5人で運営しています。雇用されているスタッフの皆さんが段階を踏んでいきながら順々に腕を上げていけるような商品を増やしていければよいと思います。

JBSF
JBSF

スタッフの皆さんも安心して腕をあげられそうですね。

marv

そうですね。雇用しているスタッフの皆さんがカフェの仕事にある程度慣れれば、 店舗運営に進んでアイディアを出してくれるようになり、【運営に自ら参画している】という、やりがいを感じてもらえるのではないかと思っています。

JBSF
JBSF

自信にも繋がってモチベーションがあがると思います。

marv

そういうモチベーションが日々のお仕事の中で生まれて、商品などに反映されてくると一番だと思います。意図的にそうしていけるような職場になるのが一番ですね。

JBSF
JBSF

雇用されているスタッフの皆さんも、先程ライブカメラを回している時、笑顔で手を振ってくださっていましたし、和やかないい雰囲気の職場に見てとれました。

marv

運営の中では、対人ですから、さまざまな課題点はもちろんありますが、きちんと対応して取り組んでもらっていると思っています。

marv

やはりJBSFさんから店長さんを派遣していただいているのがとてもありがたいです。障がい者雇用時の面談や、障がい者スタッフがトラブルを抱えたときなど、派遣していただいている店長さんが臨機応変に対応してくださるおかげで大きなトラブルもなくとても助かっています。

jbsf
JBSF

お役に立てて光栄です。その他問題点はございませんか?

marv

当社の問題点は、現在カフェ周辺にゆったりとくつろげるスペースがないことです。フロアを移動して買いに来てくれる方もいらっしゃいますので、一つのフロアでもっとゆったりと社員が座れるところを作っていければと個人的には考えています。

JBSF
JBSF

今後の障がい者雇用に関する展望はどのようにお考えでしょうか?

marv

社員数が増えており、2年に1回、法定雇用率が上がる状況もあります。カフェの運営時間を長くすることで障がい者雇用の機会を創出し、福利厚生の充実等が図れるのであれば選択肢のひとつと考えています。

JBSF
JBSF

御社の展望をお聞かせいただき、私どもも勉強になりました。

今日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

カフェ運営の皆さん

社内福利厚生の充実

店舗メニューは低価格を実現!

エンゲージメントの向上

空きスペースの有効活用

障がい者雇用の促進

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